3D(VR)マイクを知ろうセミナーが無事終了しました。
関東、関西と2会場でのセミナーでしたが関係者各位にご尽力いただき盛況に開催することができました。
セミナー講師としてご協力いただきました、株式会社J.TESORI様 Sennheiser Japan株式会社様、関係者各位に御礼申し上げます。
今回のセミナーではスタジオ関係者のみならず、大学の関係者の方やPA業界の方々まで幅広い方々に来ていただき、VRとは?
バイノーラル録音とは?その成り立ちや歴史など
そして目玉であります 3Dio や SENNHEISER AMBEO VR MIC についてのマイクのことなど
そして実用例に対しての編集方法などメーカーの方に幅広くご講習していただきました。
1部は3Dioについてやバイノーラル録音について
2部はSENNHEISER AMBEO VR MICやバイノーラルの歴史、AMBEOの意味など
3部は3DioやSENNHEISER AMBEO VR MICの使用編集例など
という3部構成でセミナーを開催させていただきました。
最近ではよくVR(バーチャルリアリティ)という単語を聞くようになりましたがVRとは仮想の空間を現実であるかのように知覚させる技術のことで、VR元年と呼ばれた2016年は立体音響についても大きく注目を集めた年になったと思います。
立体音響とはその名の通り、3次元的な音の広がりを生み出す技術、方式のことで3Dオーディオなどとも呼び
イヤフォンやヘッドフォンなどで、聞くことにより音像を再現することが可能です。
バイノーラル録音は立体音響の中の一種でステレオ録音方式の一つで人が耳で音を聞くときには音源から左右の耳に届く直接音波だけでなく、壁や、耳たぶ、体の各部によって複雑に反射した音波も合わせて聞いていて、それらによって音源の位置など知覚している情報をそのまま録音することができる技術です。
2チャンネルの音声データだけで信号処理をすることなく立体的な音像を得ることができ、VRの世界のリアリティを高めた映像を作れます。
立体音響で録れるのがSENNHEISER AMBEO VR MIC、バイノーラル録音で録れるのが3Dioというイメージです。
3Dio社のFree Spaceのコンセプトはダミーヘッドタイプと同等の集音能力、小型軽量で取り回しのしやすさ、リーズナブルな価格、という三つの要素です。
バイノーラル録音は未だ一般の方々には馴染みのない分野になりますが、Youtubeなどの音楽配信が浸透した今、イヤホンなどで音楽を聞く人口が増えつつある時代になりこれからの需要がさらに伸びる分野だと思います。
3Dio は今までのバイノーラル録音のダミーヘッドという人間の頭部を摸した作りになったマイクとは違い、より軽量化小型化に特化したことによりiPhoneなどの録音でも簡単にマイクが装着でき、バイノーラル録音ができるお手軽さは今の時代のニーズに合うコンセプトではないでしょうか。
3Dio OMNIの360度も音像の再現度が高く、3Dio OMNI用Panner『OmniPan』により、より快適に360度再生のチェックが行いやすくなりました。
臨場感あるライブレコーディングなどでも使用実績のあるマイクです。
SENNHEISER AMBEO VR MICにはアンビソニック方式が採用されております。
各方位に搭載された4つのマイクカプセルの4系統の音声集音によりAフォーマットと呼ばれる形式に録音します。
そしてAMBEO A-B フォーマットコンバータ( 無償提供プラグイン) を使用してこれらの4つの信号をAmbisonics のB フォーマットへと変換します。
マルチチャンネル音声トラックに全方位の音響情報を記録、再生時には音像を自由に回転しながら再生も可能なマイクです。
Bフォーマットへ変換すればDAWソフトとの相性もよく、Facebookが提供しているツールFacebook 360 Spatial WorkstationなどでFaceBookにも投稿可能です。
マイク自体も軽量で持ちやすくサイズも大きくはありませんので利便性に優れています。
まとめとして
今回の勉強会では、VRに馴染みのある方も、VRに馴染みのない方にもわかりやすく
立体音響の録音についてより身近に感じていただけたのではないでしょうか
立体音響の録音はこれからのVRにはなくてはならないものになってきています。
そして立体音響に対する知識、経験を積んだ方々のこうしたセミナーを通して
立体音響の面白さを体感していただけたらと思います。
私もこれから立体音響の普及につとめてまいりたいと思います。
当店では多様な勉強会を定期的に開催しております。
ご興味のおありの方はFaceBookなどでも告知しておりますのでご覧ください。
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